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『NEVER GET YOUR LOVE BEHIND ME 』 / VALERIE CARTER AND THE FARAGHER BROS.

JACKET: HYCA-8071
  • 2024.04.20
  • HYCA-8071
  • ¥2,200 [with tax]

SIDE A : NEVER GET YOUR LOVE BEHIND ME
オリジナルはブルーアイド・ソウルのファミリー・グループ、ファラガー・ブラザーズ。1976年のデビュー・アルバム『The Faragher Brothers』に収録され、シングルがACチャート46位にランクされたナンバー。この曲でアープ・シンセを弾いていたのがジェイムズ・ニュートン・ハワード。ハワードはメリサ・マンチェスターの76年のヒット「Rescue Me」(全米78位。フォンテラ・バスのカバー)でもプレイしているがその時のコーラスがファラガー・ブラザーズだった。そんなわけで、ヴァレリーのセカンド・アルバム『WILD CHILD』(78年)のプロデューサーとなったハワードがこの曲をアルバムの収録候補に選び、ヴァレリーとふたりだけでデモ録音したのだろう。実際にジェフ&スティーヴ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサーらをバックにレコーディングされたのかは不明。
このシングルはヴァレリーのかつてのルームメイトで親友でもあったキャシー・クラッシュがヴァレリーが残した未発表テープの中から見つけ出したピアノ伴奏だけで歌ったデモ録音が基になっている。ファラガー・ブラザーズが現在も活動していることを知ったキャシーは彼らに連絡を取り、ファラガー・ブラザーズにプロデュースを依頼、デモテープから抜き出したヴァレリーのヴォーカルに新たに演奏とヴォーカル、コーラスを加え、完成したのがこのシングル。キャシーの熱意と行動力には脱帽だ。
プロデュース、アレンジはトミー・ファラガー、ヴァレリーとのデュエット・ヴォーカルはジミー・ファラガー。詳しくはジャケ裏のクレジットを見ていただきたいが、トミーの娘デイジー(V/サックス)、デイヴィー・ファラガーの息子チャーリー(ドラムス)らファミリー総出のレコーディングとなった。
 その後、映画音楽の作曲家、プロデューサーとして成功し、巨匠とも称されるジェイムズ・ニュートン・ハワードが聴いたらきっと驚くに違いない。
SIDE B:WHAT MY BABY NEEDS NOW IS A LITTLE MORE LOVIN'
オリジナルはジェイムズ・ブラウンがデモテープを聴き、見初めた女性シンガー、リン・コリンズとの共演作。2人とデイヴ・マシューズの共作。1972年、全米チャート56位、R&Bチャート17位を記録している。これもヴァレリーの未発表テープからヴォーカルを抜き出し、ファラガー・ブラザーズが演奏とヴォーカルを加えたもの。

TRACKS

1.NEVER GET YOUR LOVE BEHIND ME / 2.WHAT MY BABY NEEDS NOW IS A LITTLE MORE LOVIN'