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『ビリー・マックスお前はだれだ?』 / GINEBRAS

JACKET: HYCA-8073
  • 2024.05.22
  • HYCA-8073
  • ¥2,640 [with tax]

スペインのユースカルチャーシーンの中でも飛び抜けたポップセンスと抜群のパフォーマンス力で人気を博すGinebra(s ジネブラス)の2ndアルバム『ビリー・マックス お前はだれだ?』は世界中のロック&ポップスファンたちの心を弾ませ、とびきりご機嫌なラテンミュージックの世界へと誘う秀逸な作品だ。マドリードのコンプルテン セ大学の学生だったマグイ・ベルト(リードボーカル・ギター)、サンドラ・サバテル(リードギター)のふたりが、ラケル・ロペス(ベース)、ジュルス・アコスタ(ドラム)を Tinder経由でスカウトしたというZ世代ならではの結成エピソードを持つGinebras。デビューアルバム『Ya Dormiré Cuando Me Muera』で優れたスペインのインディ ーバンドを表彰するMINアワードで「ベスト・ポップ・アルバム」を獲得し話題のバンドとなり、その後もNETFLIXオリジナルのドラマ『スカイ・ロッホ -赤い空の向こうに -』との楽曲タイアップやSpoifyのグローバルチャートの選ばれるなど、話題に事欠かない。ライブでは観客を虜にするエネルギッシュなパフォーマンスにも定評があ り、フェスなどにも引っ張りだことなっている。今作でもユーモアとウィットに富んだ自伝的な歌詞は健在で、時に痛烈なワードが繰り出されるところもご愛嬌。スカやラ テンミュージックから影響を受けたトロピカルでキュートなサウンドには鮮やかな色彩、光や狂気などの要素を感じさせ、ムーディーで制御不能なエネルギーに満ち溢 れていて、パーティーのBGMにもってこいの作品となっている。彼女たちのサウンドはHaircut100やModern Romance、The Belle Starsといった、80年代のファンカラ ティーナなバンドたちに通づる魅力もあるので、ネオアコ好きにも大推薦したい。パワーポップ調の美メロディーが印象的な#1「Billie Max」を皮切りに、横ノリでキャッ チーな#2「Alex Turner」、英アビーロードスタジオでレコーディングし、スペインの国民的ミュージシャン、ダニ・マーティンとの息のあった掛け合いが作品に色を添えて いる#3「Desastre de persona」、ファンキーでパーティームードたっぷりな#5「Rapapa」、Bow Wow Wow風なイントロが最高な#10「Que gozadita」などラテンミュー ジシャンならではの手腕を存分に発揮。そして、最後にはしっとりとしたピアノナンバー「Muchas gracias por venir」で、成熟した一面を見せてくれている。遠く離れた マドリードにこんな才能あふれるバンドが存在していたことが何よりの驚きだが、まだまだ成長する伸び代さえ感じさせてくれる彼女たちの今後の活躍から目が離せ ない。

TRACKS

1.Billie Max / 2.Alex Turner / 3.En Bolas / 4.Desastre de Persona feat. Dani Martín / 5.Rapapá / 6.Omeprazol / 7.Lunes Negro feat. Karavana / 8.Ansiedad / 9.He Resucitado a Elvis / 10.Qué Gozadita / 11.Muchas Gracias por Venir / 12.Chico Pum(日本版ボートラ) / 13.Con altura(日本版ボートラ) / 14. La típica canción(日本版ボートラ) / 15.Paco y Carmela(日本版ボートラ)