HAYABUSA LANDINGS INC.

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2024.05.15 ON SALE!

No. 16
PHOTO: MARK NEVIN

MARK NEVIN

『WHILE THE KINGDOM CRUMBLES』 / MARK NEVIN

奇跡の再結成!フェアーグラウンド・アトラクション 35年ぶりの来日公演を記念して リーダー、マーク・ネヴィンの最新ソロ作を 来日記念盤として緊急リリース!

80年代末に彗星のように現れ、エリオット・アーウィットのジャケット写真が印象的 なアルバム『ファースト・キス』とシングル『パーフェクト』の大ヒットで、 当時のシーンにアコースティック・ムーブメントを巻き起こし、たった2年の活動で 解散した伝説のバンド・フェアーグラウンド・アトラクション。 今年、オリジナルメンバーで再結成され6月~7月にかけて35年ぶりとなる来日公 演が決まったフェアーグラウンド・アトラクション、ヴォーカルのエディ・リーダーと 共に、そのバンドの屋台骨を支えたのは、リーダーであり殆どのソングライティン グを手掛けている、マーク・ネヴィン。今回フェアーグラウンド・アトラクションの奇 跡の再結成・来日を記念してマーク・ネヴィンの最新ソロ・アルバムを来日記念盤としてリリース決定!!
99年からソロ活動を始めた彼の通算7枚目の新作アルバム『WHILE THE KINGDOM CRUMBLES』は、海外では配信のみのリリースで、初フィジカル化としては、日本のみのリリース!フェアーグラウンド・アトラクション 時代から全く揺るがないそのナイーブでセンシティブな世界感は唯一無二。 日本盤のみボーナストラック1曲収録!

line JACKET: HYCA-8072

『WHILE THE KINGDOM CRUMBLES』

MARK NEVIN

2024.04.20 ON SALE!

No. 17
PHOTO: VALERIE CARTER AND THE FARAGHER BROS.

VALERIE CARTER AND THE FARAGHER BROS.

『NEVER GET YOUR LOVE BEHIND ME 』 / VALERIE CARTER AND THE FARAGHER BROS.

ヴァレリーカーターの未発表音源発掘!!FARAGHER BROS.との共演作。

SIDE A : NEVER GET YOUR LOVE BEHIND ME
オリジナルはブルーアイド・ソウルのファミリー・グループ、ファラガー・ブラザーズ。1976年のデビュー・アルバム『The Faragher Brothers』に収録され、シングルがACチャート46位にランクされたナンバー。この曲でアープ・シンセを弾いていたのがジェイムズ・ニュートン・ハワード。ハワードはメリサ・マンチェスターの76年のヒット「Rescue Me」(全米78位。フォンテラ・バスのカバー)でもプレイしているがその時のコーラスがファラガー・ブラザーズだった。そんなわけで、ヴァレリーのセカンド・アルバム『WILD CHILD』(78年)のプロデューサーとなったハワードがこの曲をアルバムの収録候補に選び、ヴァレリーとふたりだけでデモ録音したのだろう。実際にジェフ&スティーヴ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサーらをバックにレコーディングされたのかは不明。
このシングルはヴァレリーのかつてのルームメイトで親友でもあったキャシー・クラッシュがヴァレリーが残した未発表テープの中から見つけ出したピアノ伴奏だけで歌ったデモ録音が基になっている。ファラガー・ブラザーズが現在も活動していることを知ったキャシーは彼らに連絡を取り、ファラガー・ブラザーズにプロデュースを依頼、デモテープから抜き出したヴァレリーのヴォーカルに新たに演奏とヴォーカル、コーラスを加え、完成したのがこのシングル。キャシーの熱意と行動力には脱帽だ。
プロデュース、アレンジはトミー・ファラガー、ヴァレリーとのデュエット・ヴォーカルはジミー・ファラガー。詳しくはジャケ裏のクレジットを見ていただきたいが、トミーの娘デイジー(V/サックス)、デイヴィー・ファラガーの息子チャーリー(ドラムス)らファミリー総出のレコーディングとなった。
 その後、映画音楽の作曲家、プロデューサーとして成功し、巨匠とも称されるジェイムズ・ニュートン・ハワードが聴いたらきっと驚くに違いない。
SIDE B:WHAT MY BABY NEEDS NOW IS A LITTLE MORE LOVIN'
オリジナルはジェイムズ・ブラウンがデモテープを聴き、見初めた女性シンガー、リン・コリンズとの共演作。2人とデイヴ・マシューズの共作。1972年、全米チャート56位、R&Bチャート17位を記録している。これもヴァレリーの未発表テープからヴォーカルを抜き出し、ファラガー・ブラザーズが演奏とヴォーカルを加えたもの。

line JACKET: HYCA-8071

『NEVER GET YOUR LOVE BEHIND ME 』

VALERIE CARTER AND THE FARAGHER BROS.

2024.04.20 ON SALE!

No. 18
PHOTO: IKKUBARU

IKKUBARU

『DECADE』 / IKKUBARU

現在のシティポップブームを牽引するインドネシアのポップバンド、イックバルのデビュー10周年を記念した待望の3rdアルバム。RSD 2024アイテムとしてアナログ盤のみで発売!

海外からの再評価から始まった現在のシティポップブームを牽引するインドネシアのポップバンド、イックバルのアルバムデビュー10周年を記念した、約4年ぶりとなる全世界待望の3rdアルバム。RECORD STORE DAY 2024アイテムとしてアナログLP盤のみでリリース!
これまで出した7インチと8cmCDのシングル3曲を収録。
またジャケットはこれまでのシングルを手掛けた「音盤紀行」の毛塚了一郎の描き下ろしイラスト。

line JACKET: HYCA-8070

『DECADE』

IKKUBARU

2024.03.13 ON SALE!

No. 19
PHOTO: Peatmos

Peatmos

『Watching Us With Archaic Smile 』 / Peatmos

peatmosのベスト盤が25年の時を経てリリース。聴いている人の絶対数は少なかったとしても、その時代に存在して誰かの心に残る音楽がある。本作は確実にあの時代の音 であり、タイムカプセルが2024年に再び開けられ日の目を見 た!

Clover Recordsの創設者のサイトウマサトを中心に結成されたpeatmosのベスト盤が25年の時を経てリリース。Young Marble Giants のStuart MoxhamがプロデュースしたLoisの1stアルバムButterfly Kissに触発されたサイトウがKactusのメンバーであるスギノコウタ ロウとミツヤマジュリアをサポートメンバーとして結成。その後クルスマナミがVocal、ナカタチカコがPercussionとして参加し音楽性が 固まった1996~1998年の音源が本作である。本作には1997年に名盤Pop Jingu Vol.1をリリースするUS Sonorama Recordsからの Earl Gray Tea e.p.と Clover Recordsからリリースされたカセットテープmess e.p.を中心に、コンピレーションアルバムに提供した 曲と未発表曲を収録。さらに、1997年1月26日に下北沢屋根裏での貴重なライブ音源も収録している。前述Pop Jingu Vol.1は peatmosの他、Lucy Van Pelt (現Advantage Lucy)、Kactus、Smiley、Red Go-Cartと800 cherriesも参加。このコンピレーションで peatmosの存在を知った往年のファンも多いはず。peatmosが活動した1996年の日本と言えば渋谷系は過去のものとなり、Mr. Childrenの名もなき詩が1週間で120万枚を売り上げた年だが、それとは全く関係ない流れで世界中のIndie Popが渋谷 宇田川町や 西新宿のレコード屋に日々集結していた。前年の1995年にイギリスではSarah RecordsがThere And Back Again Laneで終焉を迎え、 1996年にはアメリカでShelflife Records、Drive-In Records、Kindercore Recordsが同年に設立。老舗であるK RecordsやSpinART Recordsと共にUS Indie Popが盛り上がりを見せていた。Youtubeがなかったあの頃、1997年にSeason RecordsからMunch (Part Two)がリリースされ現在進行形のIndie PopをVHSのテープが擦り切れるまで見た人も少数ながら、確実に全世界にいた。Shelflifeの Whirl Wheelsをはじめ各レーベルがリリースしたコンピレーションアルバムに収録されてもおかしくない同時代性がpeatmosにはあ った。Daniel Johnstonの様なシンプルでいて耳に残る力強いメロディー、アコースティックギターを基調とした必要最低限の音数なが ら凝縮された1,2分台の多い。
Messやpicnicの様なアップテンポな軽快な曲から、牧歌的だが、mad cow diseaseは当時社会 を震撼させていた狂牛病がテーマ。後半のライブ音源を聴くとわかるが、全体として非常にバランスの良い演奏をしている。クルスマナ ミの歌が持つ冷たくも熱くもないちょうど良い温度感。その中に、何者にも迎合しない確固とした自分達のやりたい方向性を形する強 い意志を感じる。Velvet Underground~Galaxie 500、Ride The Tiger期のYo La Tengo、Sarah Recordsのアーティストたちのシンプル だが刺さる曲を彷彿させ、前述のLoisと同じくK RecordsのMelody DogやThe Crabsの持つよい意味での心を鷲掴みにするLo-Fiさ、最 近だとBig ThiefのAdrianne Lenkerのソロ、Florist、April Magazine、Cindy、The Reds, Pinks & Purples, misophoneなどのアーティスト や、Double Double Whammy、Run For CoverのレーベルからリリースされているSSWの様な空気感を持つ。peatmosはその後、バン ド名とメンバーを変えpervencheに発展。ネオ(コ)・サイケデリックで時に実験的な振り幅を持ち合わせながら活動中。2022年に20年ぶりのアルバムquite small happinessをリリースし、本作収録のOut of The RoomやBlue Paintingは進化しながら現在に歌い継が れている。聴いている人の絶対数は少なかったとしても、その時代に存在して誰かの心に残る音楽がある。本作は確実にあの時代の音 であり、タイムカプセルが2024年に再び開けられ日の目を見ることを心から喜びたい。

line JACKET: HYCA-8069

『Watching Us With Archaic Smile 』

Peatmos

2024.02.28 ON SALE!

No. 20
PHOTO: Ava Mirzadegan

Ava Mirzadegan

『Dark Dark Blue』 / Ava Mirzadegan

メガネと大きな瞳はひそやかな主張 新時代のジュリー・ドワロン、アメリカの柴田聡子(?) 歌と本が武器たるフォーク・シンガー、 アヴァ・ミルザデガン、ひそやかにデビュー

深い蒼色のジャケットを見て、誰もが思い出すだろう、ジョニ・ミッチェルの名作『ブルー』。ただ、本作はより暗いダーク・ダーク・ブルー。この中から浮かんでくるのは、夜 明けなのか日没後なのか......暗がりの建物の中に一つだけ明かりが灯る窓......このアルバムはまさにその部屋の中から聴こえてくるかのようだ。この窓の向こうに は、きっとメガネをかけた、少しボサボサ頭の目の大きな女の子がいて、椅子に座ってアコースティック・ギターをボロン、ボロンと鳴らし、机の上の古い本に時折目を 落としながら、ギターの音に言葉を乗せて歌っているに違いない......。これが正式なデビュー・アルバムになるアヴァ・ミルザデガン。フィラデルフィアを拠点とするシン ガー・ソングライターだ。新世代の女性アーティストが次々と登場し活躍する近年、その中でもこのアヴァは指弾きのナイロン弦ギターに、そっと言葉とメロディを重ね、 自分自身に語りかけていくようなスタイルが実に奥ゆかしい。ヴォーカルはどこまでも呟くかのように静謐でストイックで......ジュリー・ドワロン、タラ・ジェイン・オニー ル、アイダ、イノセンス・ミッションあたりを思い出させる。あるいは、厳かでロマンティックで、大いに寂寞を讃えた、ニック・ドレイクやカレン・ダルトンといった大先輩た ちのことも。
重要な人間関係が終わりを迎えたときに書かれたというこのデビュー・アルバム『ダーク・ダーク・ブルー』は、共依存と不規則な愛着のパターンを見つめ 直しながら、コード・クラスターと失恋の山の上で呼び起こされる内的・外的なやりとり、記憶、会話(あるいはその一部)を記録の物語だ。人間同士のつながりに苦悩し 、主に幼少期の寝室から書かれたこのアルバムを通して、彼女はその傷を分かち合い、他者と共有しようとする。満たされなかったニーズ、不適応な傾向、見当違いの 愛着についての探求を言葉と歌とギターの音に込める彼女。なのに、他者への非難をほとんど浴びせない奇跡。弱々しくも、丁寧に音を重ねて愛情たっぷりに歌うアヴァは、若い恋人たちの悩みにもそっと寄り添う。彼女は、まるで私たちに自分自身についての真実を語らせる友人のようだ。
先行曲「Book Song」はアメリカの小さな 本屋でロケーションされたPVが静かな話題を集めた。本を手にとって朗読するかのように歌う、その映像のアヴァ自身を見ていると、まるでセラピーを受けているかの ように穏やかな気持ちになる。
本作を本国アメリカでリリースするのはブライト・アイズのコナー・オバーストによるレーベル「Team Love」。今や「ANTI-」に移籍して 活躍を続けるニューヨークのジョアンナ・スタンバーグを送り出した名インディーズがこのアヴァに声をかけている。

line JACKET: HYCA-8068

『Dark Dark Blue』

Ava Mirzadegan

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